■ロイヤルドーノッホ


ゴルフの故郷スコットランドの旅は奥深く、日本人のみならずアメリカ人、イギリス人(スコットランド人ではない)にも、リンクスマニアというゴルファーが少なくありません。彼らはセントアンドリュースやロヤルトゥルーンなどのメジャーコースのラウンドは当然として、「隠れた宝石」と称される辺境のリンクスでラウンドすることを至上の喜びとしています。スコットランド編で最後に紹介したいリンクスが、スコットランドの北の街インバネスから車で一時間北上した北海沿いの村にある「ロイヤル・ドーノッホ」です。

トム・モリス、そしてこの地で生まれ彼の薫陶を受けて育ったロナルド・ロスによって磨き上げられたコースは100年の時を隔てた今でも最大の賛辞を得ています。ロス・マクドナルドはその後アメリカに渡り、パインハーストを初めてとして数々の名コースを設計していますが、その原型はここにあったと本人も認めています。トム・ワトソン曰く「私はドーノッホより素晴らしいリンクスでプレーしたことがない。まさに自然が創造した最高傑作」と評し、ゴルフ史や設計に造詣の深いベンクレンショーは「私は神の国でゴルフをしているように思う。ドーノッッホには、いまなおゴルフの『無垢』が息づいている 」と絶賛。
また、尊敬してやまない夏坂健氏もコースの全貌を見渡せるホテルの部屋からの光景を「コースの全景と彼方に広がるエンボ湾が一望されて絶景の極み、叶うものなら、死ぬまで動きたくない 」「最後の願いが許されるのならドーノッホでのラウンド」と著書の中で述べています。
ここまで愛されているコースがスコットランドにあるのなら、セントアンドリュースから1日中車で走っても行かない手はありません。これだけの著名人が絶賛しただけあって、もう「隠れた宝石」ではなくなり今では予約を取るのも大変になりましたが、それでも他のメジャー開催コースに比べれは敷居は低くグリーンフィーもリーズナブル。周辺のホテルやB&Bも極めてローカル価格です。クラブハウス脇の小高い1番のティグラウンドに立ってコースを見下ろすと、彼らが魅了された理由がよりはっきりと、いやそれ以上にゴルフの原点にふれているような感慨が心に溢れてきます。ゴルフはスコアではありません(負け惜しみ?)。自然の中にどっぷりとつかって夢中になれる瞬間がゴルフの醍醐味なのです。ホールアウトしてクラブハウス2階の「19th HOLE」で眼下に広がるリンクスと海を眺めながらの1杯、「 叶うものなら、死ぬまで動きたくない」の1節が頭に蘇ってきました。





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