■キングスバーンズ&クレイル


今世紀の幕開け、西暦2000年に彗星のように登場したリンクスはゴルファーの間で確固たる評価を得て名門コースのリストに入ろうとしています。その名はキングスバーンズ。
北海沿いの小高い丘から海岸沿いに広がる土地に造られた新しいリンクスです。


尤も18世紀の終わりにこの地でゴルフが行われた記録があり、1922年には9ホールのコースが造成されたそうですが、2回の大戦ですっかり荒れ地になり放置されていました。そこに20世紀末、現代の資本と技術が入り18ホールのチャンピオンコースとして蘇ったのです。
厳密には「機械」が造成時に入っており、また土地の形状には一部リンクスとは言い難い所謂「シーサード」もあります。
それでもレイアウト・景観の素晴らしさ、コースコンディション、難易度、エレガントでクラシックなクラブハウスが名門の風格を感じさせるには十分。



開場から10年が過ぎコース内の木々や看板、石造りのハザード等もいい意味でちょっと寂れた風合いを醸し出し始めました。
ここには宿泊施設が用意されていないのでセントアンドリュースからの日帰りになりますが、車で30分弱、タクシーも利用することができます。スコットランド東海岸5泊の旅なら、セントアンドリュースのオールドとニュー、カーヌスティ、そしてこのキングスバーンズがはずせない4天王でしょうか。



幸運にもう一泊できるのなら、このキングスバーンズの隣にあるクレイルでのラウンドお勧めします。
否、ぜひもう1泊して「地元」のリンクスの魅力を味わって欲しいのです。現地のゴルフガイドブックには「隠れた秘宝」と称されるクレイル、パー69、距離は5922ヤード、パー3のホールが6つある変則的なコースですがその歴史は1786年に遡ります。世界で7番目のゴルフクラブとして創設された由緒なるクラブなのですが、海と突き出た半島に制約された土地の為に大幅な拡張が出来ずチャンピオンコースとして全英オープンやユーロピアンツアーの舞台となったことはありません。

でもそれが故に18世紀から変わらないスタイルで地元の人がゴルフに興じでいます。日常生活の一部としてゴルフが溶け込み地元のコミュニティを作っているのです。だからここではお客さんではなく軒先を借りる訪問者、でもそんな旅人をクラブはやさしく迎えてくれます。
毎日が超高級レストランでは疲れてしまう、そんな時ふっと地元の香りがする素朴な郷土料理が旅の思い出になると同様に、ここのクラブの暖かさ、コースの朴訥さがゴルフ旅行に彩りを添えてくれるのです。






**********************************
フェアウェイ ゴルフツアー・ゴルフ旅行
フェアウェイ
**********************************