■お客様よりご投稿 『ゴルフの聖地に、アラ還夫婦は行く』


「ゴルフの聖地に、アラ還夫婦は行く」


 
「元気なうちに絶対に行く!!」と心に決めて早13年。
「フェアウェイ」のホームページの愛読者になって丸3年余り・・
普通の主婦が「セントアンドリュースでゴルフ」だなんて、夢のまた夢・・
紆余曲折を経て(三度のハードな夫婦喧嘩・・夫の退職、再就職、持病の不安、実母の怪我等)
「アラ還夫婦のゴルフ旅行計画」が、現実味帯びたのは、年明けである。

 
春の香りが漂う頃「もしかしたら、生きているうちに行けるかも・・」と思ったのもつかの間、
「東日本大震災」「原発事故」「台風被害」心が痛む毎日が押し寄せる。
贅沢の代名詞「ゴルフ旅行」「海外旅行」は、禁句となる。
ましてや「オールドコースでプレーしたい」などど、空気読まない国民の代表のようだ。

 
それでも尚・・自分の健康に不安があった私は「人になんと思われても良い!何が何でも今年中に行く!」
と、心に決めた!!
 
そんなオバサンの気持ちを汲んでくれたのが、フェアウェイのOさんである。
「英会話まるで駄目!海外旅行初体験!」の頓珍漢な私のメールや問い合わせにジッと耐えて、
細やかなアドバァイスとゴルフ海外旅行のイロハを教えてくれた。
感謝感謝である。

 
全てのノウハウを彼女から教わり、あらゆる雑用や日程を調整して、遂に飛ぶ。
アラ還夫婦は、自宅から2時間のドライブ、2時間弱のフライトに成田を1泊した後、
12時間余りのフライトに耐えつつ、エディンバラの空港に降り立つ。

 
 
「聖地の玄関。エディンバラ」

 
「え~!!ゴルフバックが来ない!!」
その手の体験記を何回も読んだが、わが身に起こるとは・・晴天の霹靂・・
夫は、諦められず・・片言英語を駆使して、空港内を聞いて回っている。
L&Gの綺麗な女史は、慣れた感じで手配の連絡に余念は無い。
私はただただ絶句!!(英語で説明出来ないから仕方がない)
世界一巨大と言われるヒースロー空港では「荷物は無くならない!」と係りの人は断言しているが・・・
「絶えず遅れる」のが当たり前のようだ。
「人生諦めが肝心!アルがママを受け入れよう(笑い)」

 
到着したオールドコースホテルには、ゴルフスチュワートS氏が、微笑を浮かべて待っていてくれた。
彼の迅速でフレンドリィな応対で、その夜予定されていたディナーは、翌日に変更して貰う。
薄暗闇の高速道路を、若者ドライバーが120キロのスピードで送り届けてくれたのだが
異国の環境に適応しきれていない私たちは、何も喉に通らない状態だった。
ルームサービスを頼もうかと悩んだ挙句、非常食として持参した「お湯で出来るおにぎり」を、
グリーンティーと共に無理やり食べる。これが大正解!!機内食で脂ぎった胃を優しく労わるのだ。
滞在初日で、日本食の有難みを痛感する。

 
その後、160センチのMサイズの私には「棺おけかしら?」と思えるバスにゆっくり浸かり、生きかえる。
バスタオルのようなフェイスタオル、タオルケットのようなバスタオル。
ビックサイズの3個の枕はベットの3分の1を占めている。
ジャックと豆の木の大男が使うモノみたいだ。
見るもの全てがビック!!で・・笑ってしまう。(私が小さいのかな?)
「五つ星ホテル」を満喫しよう~

 
アラ還夫婦は「胃も、身体も、気も小さい・・」
食事も、二人で一人前で満腹です!
スコティシュ・ブレックファーストは、とっても美味しかった・・けれど、
コーラ・ラガーのグラスは2倍のビックサイズ!ポテトも量も山盛2人前~
笑っちゃいます・・

 
「ゴルフの初日は、ジュビリーコース」


 
小雨と強風とまではいかないが肌寒さを感じる風が、二人の緊張を増加させた。
そんな二人に、力強い援軍のキャディーの2人がスターターボックスで待っていてくれた。
私の担当は、にこやかでダンディなA氏。夫は渋めで大柄なB氏。二人とも気さくであたたかい・・(雰囲気が)
 
私の英会話、開口一番!A氏に使用した言葉は「私は英語が話せません・・」
キャディA氏は笑顔で「問題なぁい!」「大丈夫ぅ!」と日本語で言ってくれる。
2日間、私が使用した英単語は「さんきゅう」「そうりー」「でぃふぃかると」「たいやーど」
それでもゴルフは楽しく出来る・・から、本当に不思議!!
A氏は「ビック右」「ビック左」「ビック登り」「ビック下り」「チャーチ右」等、日本のお子様も解る指導だ。
A氏が指示した場所に打てる能力あれば「問題なぁい!」
バッドショットの連発でも「すっばらしい!!」の励ましが、折れそうな心に力をくれる。


 
次々襲い掛かる荒れ野の膝丈のラフ、五右衛門風呂のようなバンカー、止まったり弾んだり訳の解らないフェアウェー・・
100以上のバンカーにハザード・・素直に、アルがママに受け入れすぎた私。
これが日本のゴルフ場だったら・・泣いて逃げて帰ったかも・・
「ジュビリーコースの方が難しいのだ」とキャディは言うけれど、にわかに信じ難い・・
そんな私に、180度地平線に広がる虹がエールを送ってくれた。
気が付けば、小雨も止んでいる。心が癒される・・
ゴルフの神様のご褒美かな~


 
その夜、へとへとのアラ還夫婦は、オールドコースホテルのレストランで「小さい胃の証明」をする。
綺麗に彩られた料理、美味しいのに、二人で一人前で満腹である。
兎に角量が多い。夫の説明に可愛いウェートレスの彼女も苦笑い。
ろくに食べられなかった二人は、明日のラウンドに耐えられるのかしら~と思いつつ、ベッドに入る。

 
「いよいよ!憧れのオールドコース」


 
それでも、やっぱり!すがすがしい朝は訪れる。
オールドコースは、晴れ渡り、凛とした空気が素晴らしい。
「今日もファイトだ!」と元気が湧き出てくる。
昨日と同じ二人がキャディを勤めてくれる。
もう、旧知の友のように「見つめ合えば意味がわかる?」状態である。
コースに向かう途中、セントアンドリースの街角を悠々と歩くB氏を車窓から見たとき、
思わず「はーい!」と手を振る生徒の自分がいた。
彼らも照れずに手を振ってくれる。
私の2ラウンド目は、ラウンドレッスンの気分だった。


 
前日届かなかったマイバックが、私たちの足元にある。
オールドコースを自分のクラブでプレーできるのは有難い!
(前日苦手な5Iを何度も打たされて閉口しました・・)
 
 
2人のキャディは、夫のバックが「スコットランドの旗」をベースに青でデザインされた上、紋章も付いている事に、凄く喜んだ。
私はバックは(同じものだと紛らわしいので)「イングランドの旗」をベースに白と赤で出来ている。
イングランドのバックに関して2人は「フンフン」とスルー!(私が、独断でネット購入したのに夫の手柄になり、残念!)
スコットランド(セントアンドリューズ)の皆さんは、そこらへん厳密なのだ。
日本でいうと「ちょっと真剣な県民ショー」(笑)
歴史背景が、微妙な関係を物語っている。

 
オールドコースのティーグランドには、赤いウインドブレーカーに身を包んだスターターの面々が、数人陣取っている。
まるで「全英オープンの試合前」の緊張感が漂っている。
L&GのK氏、ゴルフスチュワートS氏が温かく見守ってくれる中のテーショットはもうすぐだ。
世界から集まったゴルフ狂の男達が次々と、スタートして行く。
まるでプロゴルファーのように堂々としている。

 
気がつけば、私たち夫婦の番だ。写真撮影の後、即第一打目。
夫は、グッドショット!!通常と変わりない雰囲気でスタート。
同伴者のオーストラリアのC氏、J氏もヤンヤヤンヤの声援を惜しまない!
私は、別に緊張していなかったのに、1打目はカート道を大きく反れドスライスのOB。
やれやれ~今日もハードな幕開け。無常にもボールはハザードに消える。
A氏が投げてくれたニューボールを受け取り、心機一転「頑張るぞぉ!」
2打めは風の影響を受けない!低く強ーい球。自分にしてはイマイチだったが、
後ろからスターターの男性が、励ますかように「グッドショットだったね~」と声掛けしてくれたので、
「さんきゅう」と満面の笑みで答える。(次は4打目だけどネ・・・)

 
オールドコースが何たるか?を考える余裕もなく、
私はジャック・ニコラウスが入れたというポットバンカーに出たり入ったり!
日頃、経験したことの無いラフで穴を掘ったり・・あの手この手で大騒ぎ!!
でも、何をやっても凄~く嬉しいから不思議だ。
「ゴルフは好きかい?」とA氏は尋ねるので、思わず「はい!」と返事をした。
それから、忍耐強い彼は丁寧に一生懸命私に教えてくれた。
バッドショットの連発でも、一度も嫌な顔はしなかった。
そんな彼でもポットバンカーに、私が住み着いた時は流石に「Aさんツカレタヨ」と苦笑い。
何度も「そーりー・そーりー」と謝りながらも・・全然腐らない自分がいる。
「失敗は成功の母!」と呟きながら一打一打頑張って打つ。・・・本当にお世話になりました。



 
いそいそとスウィルカンブリッジで念願の写真とビデオ撮影をした時、
「ここは確かにオールドコースだ!!」と、やっと実感した。
 
 
 
オーストラリアの男性陣は、モデルのような妻たちと記念写真を撮っている。
(通常、妻はオールドコースのバルコニーからガウン姿で手を振り、夫のスタートの雄姿を見届け、
3時間余り経った後入念なメイクを施し、優雅に17番で待つのが務めらしい・・)

 
 
キャディB氏はそんな彼らを見て「早くしろ~」とからかい半分、せかしていたが・・
A氏は「打ちなさい」と絶えず指示。
私が一番初めに打つ(レディースティーなのに)回数が増える一方だ。
「プレイファースト精神がセントアンドリュースの基本」で、スロープレーは罰がつく。
「じゃぱん りとるれでぃーは、すとろんぐ」が私の代名詞になった。

 
 
気がつけば夫は、プレーもカメラやビデオ撮影も手を抜くことなく、
黙々と36ホール、打ち、映し走りまわっている。
この地には簡単に来ることが出来ない・・・との思いが、
クタクタであるはずの彼を突き動かしているかも知れない。
日常生活では見ることの出来ない夫の底力を見た気がしたし、
スコアも数箇所叩いただけで、パーを連発する男気をみせた。

 
 
私は、残念ながらハンデキャップを大きくサバ読んだスコアになったが、
唯一上がり2ホールだけ、小ざっぱりと上がれたので、ほんの少し面目躍如できたかも・・
大勢のギャラリー(観光客や地元の皆さん)の前で、18ホール「カラン」というボールが入る音を聞いた途端、
お世話になった彼らとと二度と会えないかもしれない・・と思うと涙が溢れてきた。
プレイヤー4人と3人のキャディは、熱い握手とハグでお互いの健闘を讃えあった。
まるで「プライベート・全英オープン」の終幕だ。

 
 
別れ際、キャディA氏に感謝の意を込めて、私が使用していた「石川遼の義援ヘッドカバー」
をプレゼントした(私は石川プロファンクラブ会員)
A氏は「ニホンのイシカワは、義援の為に自分の賞金を充てている。すっばらしい!!グレイトプレイヤーだ」
と言った。私は、石川プロの親になった気分で誇らしい。


 
 
「キングスバーンは壮大な絶景コース」
 
 

 
絶景かな~キングスバーン。9月8日は一番暖かく(風は強いが)北海道の晩夏より暖かい!!
風景も、牧草地を走っていると「北海道の美瑛」のようだ。女性ドライバーが街中の名所を通過しながら、
キングスバーンまで送ってくれた。
石垣や石の外壁の家並みを除けば、本当によく似ている。
風景だけではなく人々も「スコットランドは島国だから、浪花節的心情が日本人に似ている」とある本に書いてあった。
(だから、昨日キャディ2人とアラ還夫婦は、千切れるような握手と共に涙を溜めて別れを惜しんだのかもしれない)

 
 
キングスバーンのキャディのJ君とM君は、20代の若者である。
息子より若い二人の元気さに、私も緊張感が取れたのか絶好調。
「プロみたい」というJ君のお世辞に気をよくしてパーとボギーだけでまあまあだ
と思ったのもつかの間、ポットバンカーに苦しめられる。
ゴルフの神様!!五右衛門風呂のようなバンカーは、チャレンジしたくない!

 
 
同伴プレーヤーは、アメリカのW氏とA氏。
W氏は、日本の大学に通っていたとの事で、流暢な日本語で私たちを驚かせた。
現在は「ぺブルビーチ」の側の家に住んでいるとの事。
世界の有名ゴルフ場を回って、仕事とゴルフを満喫しているようだ。
そんな彼らも「セントアンドリューズ」は外せないらしい。
色々な国の方と、素人ではあるが、皆真剣にプレーができる!!
セントアンドリュースならでは!だ。

 
 
和気藹々と4人と2人のキャディとまわり、リゾートゴルフの醍醐味を味わう。
絶壁海岸に、キンコンカンコン!と、こぼれるボールを「おーのー」と笑いながら、見送る。
グッドショットには、声援を惜しまない。
 
 
W氏は、2メートル近いパットもピックアップした。
彼にとってはパーじゃないと意味が無いらしい。
ノータッチ、ノーOKのゴルフを心情にしている私達には驚きだ。
だが、競技でもないのに、30センチのパットに一喜一憂するリゾートゴルフも何だ。
スロープレーを防止して、リゾートゴルフを満喫するには、これがいいかも・・
ゴルフの楽しみ方は色々~TPOだと再確認した。
 
 
また、キングスバーンを散策しながらプレーしていると、コースの一部に「日本庭園に似ている」所がある。
小さな滝のような木々に囲まれている。キャディのJ君は、とっても自慢げに紹介した。
セントアンドリューズの人々は、どこまでも日本に好意的だと感じる。

 
私のこの旅の目的は、
「母でもない、妻でもない、お祖母ちゃんでもない、マンマ私が、どれだけ頑張れるか?」
を確かめる事だった。
往復こみこみ30時間のフライト、4時間のドライブ、3ラウンドした後、丸3日の観光、
帰国後、帰宅してすぐの大洗濯に片づけ等、信じられないほどの力が湧き出た!
 
 
「アラ還夫婦のゴルフ珍道中」が成功した理由は、
あらゆる国々の人々に助けられ、励まされ!
ゴルフ旅行を含めた以上の喜びが、思い出に残った点にある。
 
 
 
また3年後にこの地に戻って来れるよう、仕事を頑張り、体調管理に気をつけたい。
 
セントアンドリュースはという名は「キリストの12使徒」の中の聖アンドレからとった・・との事。

この度の私のキャディと同じ名前であった。
「ゴルフの神様」は、最初から私にプレゼントを用意してくれていたのだわ・・・



Staff Comment
この度はフェアウェイをご利用いただきまして、本当にありがとうございました。
また、現在オールドコースに行こうかとご検討いただいているお客様にとって非常に貴重な旅行記をご投稿いただきましてありがとうございました
9月初旬のご渡航で、現地の気候を心配しておりましたが、幸いお天気に恵まれたとのご報告をいただき、スタッフ一同ホッとしております。
「素敵な旅行になりました」とおっしゃっていただけることは、私たちにとって最高の喜びであり、また宝になっています。
3年後にまたぜひご参加ください。
それまでお元気で、楽しいゴルフ生活を送られるよう、スタッフ一同お祈りしております。








**********************************
フェアウェイ ゴルフツアー・ゴルフ旅行
フェアウェイ
**********************************