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■新星キングスバーンズ 100年の時を経て現在に蘇る

近年の傑作リンクス 神と人間とのコラボレーション キングスバーンズは17世紀頃にゴルフ場として産声をあげましたが、空軍により徴用され、戦争後もそのままリンクスとして放置されていました。1990年代、天才コースデザイナー「カイル・フィリップス」の手により、現状を最大限残しつつも、人工の手をいれて本物のリンクスコース以上のコースを完成させました。2001年に開業、たちまち世界的な名声を得てリンクスマニア垂涎のコースの仲間入りを果たしています。噂では近い将来に全英オープンゴルフのルーティンコースになるのでは、というR&A関係者が発言があったとも聞いています。 セントアンドリュースの町から車で30分弱の距離です。セントアンドリュースを訪れた際にははずすことができないコースでしょう。 コースの一番高台にあるクラブハウス、忠実に18世紀の建物を意識して建てられています。ここからは眼下に広がる18ホールの全てを見下ろすことができ、フェアウェイのうねり、ラフ、古い石で築き上げられたハザード、そして後方に広がる海、まるで1枚の絵のようです。下手なカメラマンでも絶景のシーンを撮ることができるでしょう。 このコースは海に続くなだらかな丘の上からのスタートとなります。まったくフラットなセントアンドリュースに比べ結構アップダウンがきつい。手引きカードでは後半足腰にくる可能性があるので、できればキャディを予約しておくのが望ましいでしょう。大きなブラインドはありませんが、時おりバーン(小川)が隠れていてコースガイドだけでスコアをまとめるのは至難の業です。海風を体に感じながらティショット、少しでも曲がるとラフが待ち受けています。この日はスタートが霧雨とやや強い風、目の前が海なので風が重く感じます。 波打ち際となだらかな丘の中腹を目いっぱい使っているので、コースが少々入り組んでいます。表示がしっかりされているので迷うことはありませんが、ほかのリンクスのように1から9番(ゴーイングアウト)でフォロー、10から18番(カミングイン)で向かい風というようなレイアウトにはなっていなく、ホール毎に風向きが異なります。なかなか風の感覚がつかめないままにラウンドが進みます。 夕方近くになり夕凪なのでしょうか。風が収まりスコットランドには珍しく青空まで見えてきまhした。たまに見るから美しいのでしょうか。本当にきれいな青空と白い雲です。しばしスコアを忘れスコットランドの空を堪能しました。 好天気に触発されてか全員がナイスショットでフェアウェイへ、美しい景観、青い空の中をぐんぐんとまっすぐに飛んでいくボール、ゴルフの醍醐味です。これだけでもここにきた甲斐があるというものです。残り数ホール、このままの天候でホールアウトできれば良いのですが・・・・。 12番を過ぎる頃から続いた好天はラストまで続きました。晴れてみるとわかったのですが結構芝目がきついのです。雨でぬれていたグリーンが乾くと一転高速グリーンの出現です。集中力を取り戻しキャディと真剣にラインを読みます。 数多あるリンクスの中でもこれほどの景観を誇るリンクスは余りないでしょう。海に突き出たグリーン、海越えの数ホール、れっきとしたリンクスですが設計者の頭の中には、北の果ての名リンクス「ドーノッホ」とアメリカの名門「ぺブルビーチ」がモデルとしてあったのかな、と一人勝手に想像してしまいました。